臨床検査技師の国家試験合格を目標に科目別の国家試験対策と語呂、まとめノートや実習レポート他、就職情報や実験報告など紹介

医学検査の専門家
医師の指示監督のもと、病院や診療所などで、微生物的検査や血液学的検査、病理学的検査、心電図、脳波検査などの生理学的検査などさまざまな検査を行い、診断や治療の基礎となるデータを提供する。検査結果が医師の診断を大きく左右するので、緻密な作業が要求される。
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ウェルシュ菌は、クロストリジウム属の一菌種で、偏性嫌気性の芽胞形成菌である。グラム陽性の大桿菌で、非運動性、芽胞を偏在性に形成し、発育指摘温度は43~47℃である。この菌はヒトや動物の腸内常在菌であり、土壌、河川、海など広範囲に分布おり、100℃ 6時間の加熱にも耐える芽胞を形成するが、酸素が多い空気中では生存できない。

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好気嫌気発育試験
卵黄加CW寒天培地(カナマイシン不含)2枚に画線塗抹し、好気培養と嫌気培養で培養する。ウェルシュ菌は嫌気のみで発育する。

レシチナーゼ反応試験
分離培養を行った卵黄加CW寒天培地などで確認する。

乳糖分解試験  ゼラチン液化試験
LG培地で確認する。

牛乳凝固・消化試験
還元鉄加スキムミルク培地に供試菌を接種し、37℃, 1~2日好気培養する。ウェルシュ菌は嵐状発酵や凝固を確認する。

硝酸塩還元試験   運動性試験
NM培地で確認する。


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カンピロバクター属菌とは、グラム陰性のらせん状桿菌であり、両端もしくは一端に1本の鞭毛をもち運動性を有する。発育に3~15%の酸素を必要とする微好気性菌であり食中毒の原因となる菌種は主にジェジュニとコリである。
鶏肉を加熱不十分のまま接種することで食中毒になる可能性が高く。症状としては下痢、腹痛、発熱などが挙げられる。


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■ 抗酸菌の検体 - 検査材料

主に喀痰が抗酸菌の検査材料として採取されるが、胸水、髄液、胃液、尿など無菌的な部分からそうでないところまで、体内のあらゆる場所から採取される。また、喀痰はMiller&Jonesで M1~P3まで膿性の度合いで分類され膿性部分が 1/3 以上ある検体の検査結果でないと十分な信頼性が得られないとされている。


■ 抗酸菌の分類 - Runyon分類

抗酸菌は結核菌群と非結核菌群に分類され、さらに非結核菌群はⅠ~Ⅲ群を遅発育菌とし、Ⅳ群を迅速発育菌と分類される。 結核菌群で有名なものに、人型結核の M.tuberculosis やウシ型結核の M. bovis があり、感染力が高いので安全キャビネット内で操作し、取り扱いには細心の注意を払う必要がある。


Ⅰ群:光発色菌  - M. kansasii
Ⅱ群:暗発色菌  - M. marinum 表在菌  M. gordonae 環境菌
Ⅲ群:非発色菌  - M. avium と M. intracellulare は、MACと称される
Ⅳ群:迅速発育菌- M. fortuitum


抗酸菌検査手順

・培地には液体培地のMGIT、固形培地の小川があり抗酸菌の発育の判定には液体培地は6週間、固形培地は8週間培養して様子をみる。
.・培養後の塗抹にて雑菌しかみられなかった場合には、スプータによる雑菌処理を行う。
・抗酸菌の同定には抗酸菌薬剤感受性検査(MIC)や抗酸菌群核酸同定検査(DDH)などがおこなわれる。

■ 抗酸菌の前処理 - NALC-NaOH処理

抗酸菌の検査を進めるにあたって重要となってくるのが、雑菌の処理である。検体を何も処理しないまま培養しても雑菌の繁殖により抗酸菌の発育が抑制されてしまう可能性が高いのでNALC処理が必要となってくる。材料が喀痰のような粘性が高い検体には、NALC (N-acetyl-L-cysteine)の還元作用により喀痰をサラサラな状態に変化させることで NaOH(殺菌)の浸透を促す作用がある。最後にNaOHはアルカリ性であるので中和にリン酸緩衝液で中和し 3000rpm 15分遠心して集菌をおこなう。


■ 抗酸菌染色 ― チールネルゼン染色 蛍光染色

抗酸菌PCR検査の前や培養後の抗酸菌の確認などに抗酸菌を染色し鏡検することで判断材料の一部となる。 抗酸菌染色には検体に菌がどれぐらい存在するのか定量的に分析するチールネルゼン染色と菌の有無を確かめ定性的に分析する蛍光染色に分かれる。前者のチールネルゼン染色では石炭酸フクシンで抗酸菌を赤く、メチレン青で雑菌を青く染め1000倍の顕微鏡で鏡検してガフキ―号数で抗酸菌の量をあらわす。後者の蛍光染色ではローダミンとオーラミンにより抗酸菌を発色させ200倍の蛍光顕微鏡で鏡検する。


チールネルゼン染色
1.検体をスライドガラスに塗抹しホットプレートで100℃10分固定する。

2.検体を塗抹したスライドガラスに石炭酸フクシンを滴加し、アルコールランプで炙り 10分間放置する。

3.スライドガラスに滴加した石炭酸フクシンを捨て水洗する。................................

4.塩酸アルコールを滴加し5分間放置(3回繰り返し計15分間脱色する)

5.よく水洗したあとメチレン青を滴加して5分間放置

6.よく水洗したあとドライヤーで乾燥させる。


蛍光染色
1.検体をスライドガラスに塗抹しホットプレートで100℃10分固定する。

2.検体を塗抹したスライドガラスにローダミンを滴加し、1分間放置する。

3.スライドガラスに滴加したローダミンを捨て、その上からオーラミンを滴加し10分放置する。

4.スライド上の染色液を捨て水洗する。

5.塩酸アルコールを滴加し5分間放置(2回繰り返し計10分間脱色する)

6.よく水洗したあとメチレン青を滴加して5分間放置

7.よく水洗したあとドライヤーで乾燥させる。
チールネルゼン染色 蛍光染色


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染色法	前処理	染色液	脱色	後染色	染色結果
グラム染色	ルゴール	クリスタル紫	エタノール	サフラニン	G(-):赤・G(+):紫
チールネルゼン	加温	石炭酸フクシン	3%HClアルコール	メチレン青	抗酸菌を赤色に
ヒス	加温	フクシン
ゲンチアナ紫	20%硫酸銅		莢膜を淡赤に
ナイセル		メチレン青
クリスタル紫		クリソイジン	異染小体を黒褐色に
メラー	加温	石炭酸フクシン	1~3%硫酸	メチレン青	芽胞を赤色に
ウィルツ	加温	マライカイト緑		サフラニン	芽胞を緑色に
レイフソン		パラロザニリン			鞭毛を淡赤色に
ヒメネス		石炭酸フクシン		マラカイト緑	レジオネラを赤色に

培地	目的	選択剤	備考
スタフィロコッカスNo110	ブドウ球菌選択分離	7.5%NaCl	
マンニット食塩			
PEA	グラム(+)球菌	フェニルエチルアルコール	
サイヤーマーチン	Nesseria 	バンコマイシン
コリスチン
ナイスタチン	炭酸培養
マッコンキー	腸内細菌の選択分離	胆汁酸塩	乳糖
DHL			乳糖、白糖
SS	Shigella、Salmonellaの選択分離	胆汁酸	乳糖、滅菌不要
セレナイト	サルモネラ増菌		
TCBS	ビブリオの選択分離	胆汁酸塩(TC)チオコール酸)	(S)白糖、Ph8.6、
NAC	緑膿菌の選択分離	ナリジクス酸&セトリマイド	滅菌不要
スキロー	カンピロバクターの選択分離	バンコマイシン
ポリミキシンB
トリメトプリム	微好気培養
B-CYE	レジオネラ		好気培養、システィン
CCFA	C.diffcile	(C)サイクロセリン
(C)セフォキシチン	嫌気培養
(F)フルクトース
小川	結核	マラカイト緑	
レルレル	ジフテリアの選択分離		ウマ血清
荒川			黒色集落
ボルデージャング	百日咳菌		じゃがいも、20%血液
コルトフ	レプトスピラ		ウサギ血清
PPLO	マイコプラズマ選択分離	ペニシリンG、酢酸タリウム	ウマ血清
コーンミール	カンジダ		ツィーン80加
ミューラーヒントン	薬剤感受性テスト		Mg2+、Ca2+濃度調整
BBE	バクテロイデス選択分離	20%胆汁、ゲンタマイシン

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