臨床検査技師 第55回国家試験を振り返ってpartⅩ

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臨床検査技師 第55回国家試験

午前 64 末梢血塗抹標本(別冊No.11)を別に示す。
矢印に示す細胞が認められるのはどれか。

1.サラセミア
2.人工的変化⇒尖った短い突起が10~30個
3.ヘモグロビンS異常症
.無β-リポタンパク血症
5.グルコース-6-リン酸脱水素酵素異常症

・球状で正常より小さな赤血球の周囲に分布も長さも不規則な突起が4~6個出た有棘赤血球がみられます。

・赤血球膜のリポタンパク組成異常のため収縮変形し生じた不可逆的変化で、無β-リポタンパク血症、ピルビン酸キナーゼ欠乏、アルコール性肝硬変でみられます。
有棘赤血球


午前 65 検査と用いる抗凝固剤の組み合わせで正しいのはどれか。2つ選べ。

1.PT測定-EDTA塩
.血小板数測定-EDTA塩
3.血小板凝集能検査-ヘパリンナトリウム
4.アンチトロンビン測定-ヘパリンナトリウム
.凝固第Ⅷ因子活性測定-クエン酸ナトリウム

・EDTAはキレート剤であり金属イオンと錯体を形成します(キレート結合)。特にCa、Cu、Fe(3価)、Co(3価)とは強く結合します。EDTAは血算などに用いられます。

・クエン酸ナトリウムはCaイオンとキレート結合するので、かつては検査用血液サンプルの抗血液凝固剤などとしても利用されていました。現在でも成分献血時にクエン酸ナトリウムとともに抗血液凝固剤として使用されたり、血小板凝集能検査などに用いられます。

・ヘパリンは抗トロンビン作用があり、染色体検査や血液ガス検査に用いられます。


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